医療法人社団世航会
インプラントとブリッジを徹底比較!併用できるケースも確認
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インプラントとブリッジを徹底比較!併用できるケースも確認

何らかの理由で歯を失った場合、それを補うためのいくつかの選択肢があります。
手入れの手間がかかる部分入れ歯を避けたいと考えている場合、ブリッジやインプラントを検討することが推奨されます。

 

この記事では、それぞれの特徴や併用可能なケース、併用のメリット・デメリットをわかりやすく説明しますので、ぜひご覧ください。

インプラントとブリッジの概要

インプラントもブリッジも、失った歯を補うための治療法です。

 

インプラントは、外科手術により歯ぐきを切開して顎の骨に穴を開け、そこにインプラントを埋入します。
埋入したインプラントに、歯として見える上部構造をアバットメントと呼ばれる部品で接続する方法です。

 

自分の歯と同様に使用できるため、「第3の歯」と呼ばれることもあります。
土台には顎の骨と結合しやすい素材が使われているため、骨と結合した後のインプラントは非常に強く、硬いものでも噛むことができる点が魅力です。

 

一方、ブリッジは失った歯の両隣にある歯を支えとするために削り、調整してから連結した被せ物を装着し、失った歯を補います。
外科手術は必要ありません。

 

部分入れ歯とは異なり、取り外して手入れをする必要がない点も特徴です。
しかし、支えとなる2本の天然歯の間に置かれる人工の歯部分は、歯ぐきから少し浮いた形状になっています。
この部分には食べかすやプラークがたまりやすいため、歯間ブラシなどを用いた丁寧なケアが求められます。

インプラントとブリッジの比較

インプラントとブリッジそれぞれの特徴や違いをまとめました。

インプラント ブリッジ
周囲の歯を削る必要性 なし あり
外科手術 あり なし
保険適用 なし あり
治療期間 最短でも数ヶ月~ 2~3週間
トラブルとして考えられること 外科手術に関するトラブル 通常の歯科治療と同様のトラブル
咬合力・咀嚼能率 天然歯と同様 ほぼ天然歯と同様
違和感 なし なし
審美性 高い 選択する素材による
寿命 10年以上 7~8年程度

 

上記のようにさまざまなポイントが異なります。

 

ブリッジの場合は失った歯の両隣にある歯を土台とするため、たとえこれらの歯が健康であっても、削って調整する必要があります。
一方、インプラントは独立した治療ができるため、周囲の歯に影響を与えることがないのが特徴です。

 

ブリッジの場合、選択する素材によっては保険が適用されます
どの素材を選択するのかによって耐久性や審美性が異なるので、事前によく確認しておく必要があります。

 

咬合力や咀嚼能率はほとんど変わりませんが、ブリッジに使用する素材によっては、多少低下することもあります。
違和感はどちらもありません。

 

インプラントの場合、保険が適用されない自由診療となるため、全額自己負担となります。
そのため、保険が適用されるブリッジと比較すると治療費が高額となります。
しかし、ブリッジと比較するとインプラントのほうが長持ちする点が魅力です。

 

どちらが一方的に優れているとは言えず、それぞれ特徴が異なるため、自分に適したほうを選択することが重要です。

インプラントとブリッジを併用できるケース

治療の際、インプラントとブリッジのどちらにするか迷うことがありますが、併用が可能なケースも存在します。
ここでは、インプラントとブリッジの併用が可能な代表的なケースを2つ紹介します。

1〜2本連続して歯を失ったとき

失った歯が1本である場合は、インプラントまたはブリッジのいずれかのみで対応できます。
2本連続して歯を失った場合、ブリッジだけでは対応が難しいケースが多いです。

 

ブリッジは失った歯の両隣にある歯を支えとして、連結した被せ物を装着する治療法です。
つまり、支えとなっている2本の歯に3本分の負担がかかる形です。

 

もし、失った歯が2本である場合、ブリッジのみで対応しようと考えると支えとなっている2本の歯に4本分の負担がかかってしまいます。
支えとなる歯の負担を軽減するためにも、このようなケースでは1本をインプラントにすることが推奨されます。

 

まず、失った2本の歯のうち、1本にインプラントを埋入します。
次に、この埋入したインプラントと、失った歯の隣にある1本の天然歯を土台としてブリッジを固定します。

3本以上連続して歯を失ったとき

3本以上連続して歯を失った場合は、失った歯の両側にインプラントを埋め込み、そのインプラントを支えとしてブリッジを装着する方法があります。
通常、3本以上連続して歯を失うとブリッジのみでは対応が難しいですが、インプラントと組み合わせることで治療が可能です。

インプラントとブリッジを併用するメリット

インプラントとブリッジを併用することで、費用を抑えられることや、身体への負担を減らせるという2つのメリットがあります。
それぞれについて確認しておきましょう。

メリット①費用を抑えられる

インプラントは自由診療であり、保険が適用されないことから高額な治療費がかかります。
1本あたり平均で30万円~40万円程度かかります。
仮に失った歯が3本で、それをすべてインプラントにする場合、90万円~120万円程度の費用がかかると考えられます。

 

一方、ブリッジの場合、保険適用のものであれば1本あたり2万円~3万円程度、審美性や耐久性に優れた自由診療のものであれば5万円~10万円ほどです。
同様に、3本の歯を失った場合に2本をインプラント、1本を保険適用のブリッジにした場合、かかる費用は約70万円で済みます。

 

3本ともインプラントにした場合と比較して、費用を大幅に抑えられる点がメリットです。

 

「失った歯の本数が多いが、できるだけ金銭的な負担を抑えて治療したい」と考えている方に適しています。

メリット②身体への負担を減らせる

ブリッジを併用してインプラントを埋入する本数を抑えることで、身体への負担が軽減されます。
インプラント治療は外科手術を伴うため、身体に負担がかかることは避けられません。

 

一方、ブリッジは外科手術を必要としません。
通常の虫歯治療と同様の感覚で治療が行えるため、身体への負担を抑えたいと考えている方にも適しています。

インプラントとブリッジを併用するデメリット

インプラントとブリッジの併用は魅力的ではありますが、注意が必要な点も存在します。
損傷のリスクがある点と、治療期間が長引く可能性について確認が必要です。

デメリット①インプラントや歯が損傷するリスクがある

ブリッジは失った歯の両隣の歯を支えとすることもあり、支えとなっている歯には大きな負担がかかります。

 

支えを自分の歯ではなくインプラントにする場合も同様です。
インプラントを支えとする場合、本来であればかからない負担がインプラントにかかるため、損傷のリスクが高まります。

 

インプラントは自分の歯と同様に扱える非常に優れた治療法です。
しかし、支えにした場合、割れたり折れたりする可能性が高まります。

 

割れたり折れたりした歯を、そのままにしておくわけにはいきません。
修復のための治療を行うことになりますが、ブリッジのみの修復と比較して、インプラントの修復や交換が必要になる場合、費用が高くなる点もデメリットです。

 

また、インプラントと天然歯は構造も機能も異なるため、ブリッジでこれら2本をつなぐ場合、調整が難しい点もデメリットと言えるでしょう。
そのため、一般的には天然歯とインプラントでブリッジを支える治療は行われていません。
ブリッジとインプラントを組み合わせる場合、2本埋入したインプラントでブリッジを支えるケースが多くなっています。

 

天然歯とインプラントでブリッジをつなごうと考えている方は、治療を受ける予定の歯科医院で対応可能かどうかを事前に確認しておくことが重要です。

デメリット②治療期間が長引く可能性がある

2つの治療法を併用するため、それぞれの治療に必要な専門的な技術と時間が求められます。
そのため、片方の治療法のみを選択した場合と比較して、治療期間が長引く可能性がある点がデメリットです。

 

費用をできるだけ抑えたい方にはインプラントとブリッジの併用が向いていますが、治療期間を短くしたい方にはインプラントのみの治療も検討することが良いでしょう。

 

例えば、近いうちに引っ越しを予定している方などは、治療期間が長引くと途中で転院しなければならない可能性があるため、注意が必要です。

インプラントとブリッジを併用する際に費用を抑える方法

インプラントとブリッジの併用について検討する場合、気になるのは費用です。
費用の負担をできるだけ抑えるための方法はいくつかあります。

 

まず、ブリッジは可能であれば保険適用のものを選択するのが良いでしょう。
ブリッジはすべてが保険適用となるわけではなく、自由診療の対象となるものもあります。
自由診療のものは審美性や耐久性などが高くなる一方で費用も高くなるため、注意が必要です。
品質を追求するとその分費用も高くなるため、できるだけ安く済ませたい方には注意が必要です。

 

また、インプラントに関しても使用する素材によって費用が大きく異なります
品質を追求するとその分費用も高くなってしまうので、できるだけ安く済ませたいと考えている方は注意したいポイントです。

 

それから、医療費控除も忘れないようにしましょう。
医療費控除とは、1年間に支払った医療費が10万円以上(※)の場合に、一定の所得控除が受けられる制度です。
(※その年の総所得金額等が200万円未満である方は総所得金額等の5%の金額)

 

インプラントは自由診療であり保険は適用されませんが、医療費控除の対象です。
1本埋入しただけでも基本的に30万円以上の費用がかかることになるので、医療費控除が適用になるでしょう。

 

医療費控除を受けることで所得税が控除され、金銭的な負担を抑えられます。
ただし、確定申告が必要なため、忘れないようにしましょう。

自分に適しているのはどちらか判断して治療を受けよう

いかがでしたでしょうか。
インプラントとブリッジの違いや、併用できるケースについて解説しました。
それぞれの違いや、注意すべき点についてご理解いただけたかと思います。
特徴が異なるため、自分に合ったほうを選択することが重要です。

 

どちらが良いかお悩みの方は、世航会デンタルオフィスまでご相談ください。
痛みの少ない治療を徹底しているほか、インプラントとブリッジの両方に対応しているので、総合的にご相談いただけます。

 

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世航会デンタルオフィスでは、健康な歯はできる限り「削らない・抜かない」虫歯治療を重視しています。

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