医療法人社団世航会
インプラントを安くする4つの方法!費用相場や注意点も解説 | 歯医者さんのお役立ちコラム
公開日  更新日

インプラントを安くする4つの方法!費用相場や注意点も解説

インプラント治療は高額な自費診療が基本のため、治療費の高さに悩む方も多いでしょう。
保険適用外の自費診療なので、1本あたり40万〜50万円と高額です。

 

しかし、費用を抑える方法を知っておけば、経済的な負担を軽減しながら適切な治療を受けられます。

 

本記事では、インプラントを安く抑えるための方法と注意点を解説します。
費用や治療に関する不安を解消したい方は、参考にしてください。

インプラントの費用相場

インプラント1本あたりの費用は40~50万円程度で、使用するインプラントのメーカーやタイプによって価格が変動します。
インプラント本体の費用に加え、高度な医療技術や麻酔、外科手術などの治療費も含まれています。

 

費用の内訳は、下記のとおりです。

内訳 費用
CT撮影などの検査費用 10,000円
インプラント本体・手術 250,000円~
アバットメントの作成 50,000円
人工歯の作成 100,000円

複数本のインプラントが必要な場合は、本数に応じて費用が増加します。

 

歯をすべて失っている場合には、オーバーデンチャーという選択肢もあります。
しかし、150~200万円台と高額です。

 

治療前には必ず歯科医院で詳しい見積もりを確認し、支払い方法も含めて慎重に検討しましょう。

インプラントを安くする方法4つ

インプラントを安くする方法は、下記4つです。

  • 医療費控除
  • 高額療養費制度
  • デジタルローン
  • 信頼できるクリニック選び

詳しく解説します。

医療費控除

医療費控除は、年間で支払った医療費が10万円もしくは所得の5%を超えた場合に、税金の軽減を受けられる制度です。
インプラント治療費や通院にかかった交通費も対象となるため、高額な治療費の一部を取り戻せます。

 

控除対象の金額は最大200万円で、確定申告の際に「医療費控除の明細書」を提出すれば申請できます。
ただし、美容目的のインプラント治療は対象外となる場合があるので注意が必要です。

 

医療費控除の活用で、インプラント治療の総額負担を軽減できるため、治療を受けた翌年に忘れずに申請するとよいでしょう。

高額療養費制度

高額療養費制度は、医療費の自己負担が一定額を超えた場合に、超過分を払い戻す制度です。
ただし、制度は保険適用の治療費が対象なので、自費診療のインプラント治療には適用されません

 

一部の特殊なケースで、広範囲な顎骨欠損などで保険適用となる場合には利用可能です。
対象者は限られますが、条件に該当する場合は歯科医師に相談し、詳細を確認しておきましょう。

 

制度を利用できる場合、治療費の大幅な負担を減らせます。

デジタルローン

インプラント治療費を分割で支払う方法です。
一度に高額な治療費を支払うことが難しい場合に役立ちます。

 

ローンを利用すると、1回あたりの支払い負担を軽減できます。
しかし、金利や手数料が発生するため、総額は現金払いより高くなる点に注意が必要です。

 

ローンを組む際には、信販会社の審査を受ける必要があり、条件によっては利用できない場合もあります。
計画的な返済が可能な場合に検討する選択肢に有効ですが、金利や契約条件を事前に確認しましょう。

信頼できるクリニック選び

インプラント治療は自由診療のため、クリニックごとに費用が大きく異なります
適正な価格で質の高い治療を受けるためには、複数のクリニックから見積もりをとり、比較検討しましょう。

 

格安の治療には、使用する材料や設備、医師の技術が劣る可能性もあるため注意が必要です。
また、アフターケアや保証内容が充実しているかも確認しておくと安心です。

 

信頼できるクリニックを選ぶことで、長期的に見て安心かつコストパフォーマンスのよい治療を受けられます。

インプラントの費用が高い理由

インプラントの費用が高い理由は、下記のとおりです。

  • インプラントの材料費が高い
  • 高度な技術と最新の設備が必要
  • 保険が適用されない

それぞれ解説します。

インプラントの材料費が高い

インプラントには顎の骨に埋め込む人工歯根や、それを支えるためのアバットメント(連結部分)、人工歯などの高品質な材料が必要です。
これらの材料には、チタンやセラミックといった高耐久性かつ生体適合性の高い素材が使用されています。
そのため、材料自体のコストが高額になります。

 

加えて、これらの素材は歯科医師が使用する際の安全性や信頼性を確保するために、厳しい品質基準を満たしているのが特徴です。
さらに、研究開発費や製造費も価格に反映されています。

 

このように、インプラント治療は高品質な材料に支えられているため、費用が高くなるのです。

高度な技術と最新の設備が必要

インプラント治療には、精密な診断と安全な手術を実現するために高度な技術と最新の設備が必要です。
CTスキャンなどを用いた詳細な検査や、インプラントを適切に埋め込むためのナビゲーション技術が不可欠です。

 

また、手術中の感染リスクを抑えるために、クリーンルームや専用の手術設備が求められます。
これらの設備を導入し、維持するためには多額の費用がかかるため、治療費も高額になります。

 

さらにインプラント治療を成功させるには、歯科医師の高度な技術と豊富な経験が必要です。
そのため、専門性を持つ歯科医師のスキルアップのための研修や、トレーニング費用も治療費に含まれています。

保険が適用されない

インプラント治療は、美容目的や機能回復を重視する自費診療に位置付けられており、健康保険が適用されません。
診断から手術、人工歯の装着、術後のメンテナンスまで、患者が費用を全額負担する必要があります。

 

一方、保険が適用されるブリッジや入れ歯は、周囲の歯に負担がかかる・見た目や噛み心地が劣る場合があります。
インプラントは見た目や機能面でのメリットが大きい反面、保険適用外であることが高額になる理由のひとつです。

 

患者が安心して治療を受けるためには、事前に治療費の十分な説明を受け、納得のいく選択が大切です。

安さだけでインプラント治療を選んではいけない理由

費用の安さを魅力に感じてクリニックを選びたくなる方もいるでしょう。
安さだけでインプラント治療を選んではいけない理由を紹介します。

  • 日本では未承認のインプラントを使用している
  • 医師の実績が少ない
  • トラブル時の保証が十分ではない

それぞれ見ていきましょう。

日本では未承認のインプラントを使用している

格安インプラント治療の中には、日本で未承認のインプラントが使用されている場合があります。
未承認のインプラントは、安全性や耐久性が確認されておらず、トラブルのリスクが高まる可能性があります。

 

日本では、インプラント製品は国が定めた厳しい基準をクリアしたものしか使用が認められていません。
しかし、格安治療を提供する一部のクリニックでは、コストを抑えるために品質が不明な製品を使用していることがあるため、注意が必要です。

医師の実績が少ない

インプラント治療は高度な医療技術が必要な外科手術です。
格安インプラント治療を提供するクリニックでは、経験の浅い歯科医師が手術を行う場合があります。
技術力や経験が不足している医師が施術を行うと、治療後に痛みや不具合が発生するリスクが高まります。

 

適切な診断や術後のケアが不十分な場合、インプラントが長持ちしないだけでなく、健康に深刻な影響を及ぼす可能性もあるでしょう。
医師の実績の確認は、安心して治療を受けるために欠かせません。

トラブル時の保証が十分ではない

インプラントは長期的な経過観察とメンテナンスが必要な治療であり、万が一の不具合や合併症に対する適切なフォロー体制が大切です。
しかし、格安インプラント治療では保証期間を短く設定したり、保証内容を限定的にしたりするケースが多いので注意が必要です。

 

治療後にインプラントの不具合が発生した場合や、再治療が必要になった場合でも、保証がないために追加費用がかかることがあります。
保証内容が充実しているクリニックでは、長期的なメンテナンスが行われ、トラブルが起きても迅速に対応してもらえるため安心です。

 

一方、保証が不十分なクリニックでは、あとから高額な修正費用が発生する可能性があります。
そのため、最初の治療費が安いのを理由に判断するのは避けるべきです。

 

関連記事:入れ歯の料金はいくら?種類ごとに詳しく解説 

まとめ:自分に合った方法で、納得のいくインプラント治療を見つけよう

インプラント治療の費用を抑える方法には、医療費控除やデンタルローンの活用などが効果的です。
ただし、安さだけで治療を選ぶと、品質や安全性に問題が生じる可能性があるため注意が必要です。

 

治療費を抑えつつも安心して治療を受けるためには、信頼できるクリニックで適切な治療を選ぶことをおすすめします。
本記事を参考に、自分に合ったインプラント治療の計画を立てましょう。

コラム監修者

監修者の写真

中島 航輝
なかじま こうき

役職

理事長(梅田院の院長)

略歴

  • 1997年 明海大学 歯学部入学
  • 2003年 同大学 卒業
  • 2003年 東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 顎口腔機能再構築学系 摂食機能保存学講座 摂食機能保存学分野 博士課程 入学
  • 2006年 顎咬合学会 特別新人賞
  • 2007年 同大学院 修了 歯学博士所得
  • 2007年 東京医科歯科大学 歯学部附属病院 医員
  • 2007年 世田谷デンタルオフィス 開院
  • 2008年 医療法人社団世航会 設立
  • 2013年 明海大学歯学部 保存治療学分野 非常勤助教
  • 2014年 明海大学歯学部 保存治療学分野 客員講師
  • 2015年 昭和大学歯学部 歯科矯正学分野 兼任講師
  • 2016年 明海大学歯学部 補綴学講座 客員講師
  • 2020年 日本大学医学部 大学院医学総合研究科生理系  入学

クリニック一覧

東京

世田谷エリア

港区エリア

西新宿区エリア

目黒区エリア

中央区エリア

千代田区エリア

江東区エリア

豊島区エリア

大阪

大阪エリア

クリニック一覧はこちら

クリニック一覧

【東京】

世田谷区エリア

港区エリア

西新宿区エリア

目黒区エリア

中央区エリア

千代田区エリア

江東区エリア

豊島区エリア

【大阪】

大阪エリア

©︎2023 Sekoukai.世航会

都内21院展開!土日診療・当日予約可能!