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歯茎が腫れて痛いときの原因と対処法を解説!予防法やセルフチェックも紹介! | 歯医者さんのお役立ちコラム
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歯茎が腫れて痛いときの原因と対処法を解説!予防法やセルフチェックも紹介!

歯茎の痛みは、どうしても我慢できないこともあります。

また、痛みが激しくてどうしたらよいのか不安になることもあるでしょう。

歯茎の炎症には、さまざまな原因が潜んでいるため、腫れや痛みの原因を知って適切な応急処置と治療を行いましょう。

また、日常的に歯の健康チェックを行うように定期的な診断も大切です。
そこで、本記事では、歯茎の腫れの原因と応急処置と治療法、歯の健康予防について解説します。

歯茎が腫れて痛い場合の原因と治療

歯茎が腫れて痛い場合は、以下の2通りの原因が考えられます。

痛みの原因を突き止めて正しく治療を行うようにしましょう。

  1. 歯の病気によって歯茎が腫れる場合
  2. 歯の病気以外で歯茎が腫れる場合

考えられる歯茎の腫れの原因

歯茎が腫れるのは、どんな病気と原因があるのか確認していきましょう。

歯肉炎から歯周病になってしまった

歯を磨くときに、血が出て歯肉が炎症を起こしている場合、軽度の歯周病で歯肉炎になっている状態です。

歯肉炎になっている理由は、磨き残しによって細菌が繁殖しているからです。

歯肉炎が悪化すると歯周病となり、歯茎だけでなく歯を支えている歯槽骨まで、もろく溶けだしている状態になります。
歯周病の症状は、歯茎が腫れて出血するだけでなく、歯がグラついていて口臭が酷くなります。

したがって、歯周炎のうちであれば早期対処によって改善することは可能ですが、歯周病にまで進んでしまうと歯科医院での治療が必要になります。

 

関連記事:歯肉炎と歯周病の違いは?症状や原因、進行レベルについても紹介!

虫歯

歯茎の腫れる原因は、虫歯である場合も考えられます。

特に何もしていないのに歯が痛む場合や、歯が黒ずんでいたり穴があいていたり、見た目にもわかる症状が現れている場合には、虫歯の可能性があります。

また、食べ物を噛むときに痛みが生じる場合は、根尖性歯周炎になっているかもしれません。

根尖性歯周炎は、歯の根元まで細菌が繁殖して歯茎の腫れを伴い、強い痛みや発熱が起こることもあります。
虫歯は初期症状であれば、軽い治療で完治することもありますが、放置して激痛にまでなると、神経の除去や洗浄などの治療が必要になります。

良性腫瘍・悪性腫瘍

歯の治療で行った被せ物が合わなくて、歯茎の痛みを伴う場合があります。

これを良性腫瘍と言い、症状には白いできものが見られます。

治療法は外科処置で対応します。

一方、悪性腫瘍とは、歯肉にできるガンの一種です。

口内炎のような症状が見られ、次第に白くいびつなできものが大きくなっていきます。

治療方法は、外科処置で切除、放射線療法、抗がん剤治療などを行います。

歯根破折

歯茎の根元にヒビが入って、そこに細菌が繁殖して腫れて痛みが生じます。

食いしばったり歯ぎしりなどが原因で歯に強い圧力がかかると歯が根元から割れてしまう状態になります。
神経を抜いた歯の場合は、痛みを感じないため、歯の根元にヒビが生じているのに気が付かない場合もあります。

突然、歯が割れて歯科医に行っても、歯根破折に対する治療は、抜歯するしかないのが一般的です。

智歯周囲炎

親知らずが原因で細菌が繁殖して歯茎が腫れる症状です。

親知らずが生えかかった状態であり、埋まったまま外部に出ようとして状態のときに、歯茎に汚れが付着したままになっているとそこに細菌が侵入して炎症を起こします。
奥歯が痛んだり、頬が腫れてきたり、口臭が気になる場合は、智歯周囲炎の可能性があります。

治療法については、清潔にブラッシングが必要です。治らない場合は、正しい位置に矯正し、親知らずを抜歯することもあります。

 

関連記事:虫歯で歯茎が腫れる理由|虫歯以外の原因も紹介

歯の病気以外で歯茎が腫れる原因

では、続いて、歯の病気以外で歯茎が腫れる原因について確認していきましょう。

病気以外の場合は、健康状態や歯の磨き方、治療後の状況、薬の副作用などが考えられます。
詳しく解説していきます。

寝不足や疲労などによるストレス

寝不足や疲れ、ストレス等によって歯に影響することもあります。

ストレスが溜まると自立神経が乱れて免疫力が下がるので、歯茎に細菌が繁殖しやすくなって炎症と痛みが生じるようになります。
また、疲れが溜まってくると唾液が出にくくなるので、口内細菌を除去する役割が機能しなくなって虫歯や歯周病になりやすくなるデメリットがあります。

歯磨き時の力が強い

歯磨きの力が強すぎて、歯茎に過剰な力がかかり傷を付けてしまうと、炎症を起こして腫れてしまう場合もあります。

歯の根元が露出するほど強い刺激がかかってしまうと、歯の根元の隙間に食べカスが残って、虫歯の原因になります。
歯の磨き方は、百人百様なので、磨き方の強弱や、磨く回数、時間帯などさまざまですが、歯の健康のためには、自己流ではなく正しい磨き方を知っておくことをおすすめします。
正しい磨き方は、年齢、食生活や食事環境などによっても変わってきますので、ご自身にあった磨き方について一度、歯科医師から指導を受けておくと良いでしょう。

薬の副作用

服用している薬の副作用から歯茎が腫れることもあります。

薬の副作用によって炎症が起こる症状を「薬物性歯肉増殖症」または「薬物性歯肉肥大」と言います。
もし、降圧剤・抗てんかん薬・免疫抑制薬などを服用している方は、一度、かかりつけの医師に問い合わせて、薬の変更が可能であるか相談すると良いでしょう。

口内炎

口内炎によって歯茎が炎症を起こすこともあります。

歯茎に口内炎ができて細菌が繁殖すると痛みと腫れが伴います。

治療方法は、うがい薬を使用して口内を清潔に保つようにして、もし、治りが悪い場合は、抗生物質を投与するようになります。

根管治療が不十分だった

虫歯治療で神経を抜いた場合、詰め物や被せ物の処置や根幹治療が不十分だった場合に、歯茎が腫れることがあります。

歯の治療に使用する詰め物や被せ物は、一定期間を過ぎると劣化してくるため、そこから細菌が侵入して炎症が起きます。
昔、行った根管治療が原因で炎症している場合は、再度、根管治療を行って新しい詰め物や被せものに変える必要があります。

不適合なセラミック

セラミック製の被せ物を使って歯を治療した場合、歯との適合が悪いと歯茎の炎症や痛みが生じることがあります。
また、セラミック製の被せ物を歯茎の根元まで深く被せたとき、違和感を生じて後から炎症が起こるケースもあります。

セラミック製は、白い歯のような見た目と耐久性が高い等のメリットがある一方、稀に、歯との適合が悪く、不具合が生じることもあります。

歯茎が腫れて痛いときの応急処置

歯茎が炎症して腫れてきた場合は、以下の方法を取って、症状が治らない場合は、歯科医師に相談して適切な治療を行いましょう。

冷やす

歯茎の炎症は冷やすことでいったん治まることもあります。

保冷剤や冷却シート、氷水を当てるなど、患部に近い頬の部分を冷やします。
ただし、冷やすだけでは炎症を治すことができないため、応急措置として冷やして痛みを緩和させてから、かかりつけの医師の治療を受けるようにしましょう。

 

関連記事:虫歯で歯が痛いときは冷やしてもよい?効果的な冷やし方とは

鎮痛薬を飲む

歯茎の痛みが強い場合は、鎮痛剤や抗生物質を飲んで症状を抑えると良いでしょう。
ズキズキとした痛みは、薬によって一時的に緩和することができます。
歯科医に行くまでの応急措置としておすすめです。

歯を磨く

歯の隙間に磨き残しがあると、そこから炎症が起きて痛みが起こるため、歯間ブラシで汚れを除去して、口内を清潔に保つように食後の歯磨きを心がけましょう。

睡眠をとる

体が疲れていると免疫力が低下して、歯の状態にも影響してきます。

生活習慣を見直して寝不足にならないようにしましょう。
歯の痛みで腫れている場合は、いつもより睡眠時間を増やして体を休めるようにしてください。

睡眠時間の目安は6〜8時間が適切です。

歯茎の腫れを予防する方法!

では、歯茎の腫れを予防する方法として、日頃から心がけたい内容を確認していきましょう。

食生活の改善

低栄養によって免疫力が低下すると歯茎の腫れを起こしやすくなります。

日頃から食生活が乱れている方は、栄養価の高いバランスの良い食事を心がけるようにしていきましょう。
ファーストフード、塩分・糖分、油分の多い食べ物や、野菜不足で肉中心の食事が多い場合は、1日3食で栄養バランスを考えて献立を考えるようにしましょう。
また、虫歯になりやすいチョコレートやガム、甘いもの、の摂取量が多い方は、食べた後の歯磨きを丁寧にするようにしてください。

歯磨きを正しい方法で行う

食後の歯磨きも大切ですが、使っている歯ブラシが自分に合っているか確認しましょう。
合わない歯ブラシで磨いていても、食べカスが残って虫歯の原因になってしまいます。
歯の磨き方については、歯茎と歯の隙間を細かく動かして磨きます。

歯の裏側や奥歯の裏側などは汚れが残りやすいため、念入りに磨くようにしましょう。

デンタルフロス・歯間ブラシを使う

歯間は、歯間ブラシを使用し、糸巻タイプやホルダータイプのデンタルブロスやを使って歯垢を掻き出すように掃除をしましょう。
ご自身で取り除くことができない歯垢や歯石は、歯科医院で歯のクリーニングをしてもらって、歯の健康を維持することが大切です。

ストレスを溜めない

日常生活でストレスが溜まらないように、リフレッシュするような時間を作ることも大事です。

ストレスは、歯の状態だけでなく、体の不調に影響するため、仕事と余暇のバランスを考えて、生活習慣病にならないように食事と運動、睡眠、余暇の使い方を見直しましょう。

定期検査を行う

歯の健康は、毎日のケアで補うことができますが、定期的に歯科医院に行って、歯の状態をチェックするように計画しましょう。
何でもない時にこそ、歯の予防策として専門医のアドバイスを受け、歯の磨き方などについて相談することをおすすめします。

 

関連記事:歯医者の定期検診に通う頻度は?メリットと費用を知ろう

症状のセルフチェック

もし、歯茎の痛みや炎症による腫れがある場合は、以下のポイントをチェックして症状を確かめましょう。

  • 歯茎に膿が出ていないか
  • 歯茎が出血していないか
  • 歯茎がブヨブヨしていないか
  • 頭痛があるか
  • 発熱していないか

関連記事:虫歯を自分で確かめる方法は?歯医者を受診すべき理由についても

歯茎の腫れには早めの応急処置と治療を行いましょう

歯茎が腫れて炎症している場合は、まずは応急処置として患部を冷やしたり鎮痛剤を飲んだりしましょう。

一時的に痛みが緩和しますので、その後、歯科医師の診察を受けて適切な治療を行ってください。
また、日頃から、歯の健康を維持するために、歯の磨き方や歯ブラシの選び方を確認して、栄養バランスの良い食事と睡眠時間をしっかり取るように心がけましょう

 

 

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