インビザラインの費用の相場と内訳を徹底解説
インビザラインは、見た目を気にせず、取り外しも効くので生活習慣を変えずに治療できる矯正方法です。
金属アレルギーでワイヤー矯正ができない人にもおすすめです。
そこで、歯列矯正をしたいけれど、インビザラインが良いかワイヤー矯正が良いか悩んでいる方も多いでしょう。
本記事では、インビザラインの特徴、費用相場と内訳、注意したいポイントを解説します。
インビザラインの特長
インビザラインは、透明なマウスピースを装着して治療する歯科矯正のひとつです。
従来型のワイヤー矯正とは異なり、矯正期間中に見た目を気にせずに治療を行うことができます。
インビザラインは、矯正をスタートしてから歯の動きに合わせて、新しいマウスピースを交換しながら矯正を行います。
したがってワイヤー矯正のように、強い圧力がかかることがなく歯への負担や痛みが軽減できます。
また、マウスピースは取り外しが自分でできるので、いつも通りに食事や歯磨きができます。
ただし、1日20〜22時間装着ルールにしたがって自己管理することが必要です。
矯正期間中の通院については、マウスピースの交換が治療計画どおりに進行できるように、2ヶ月に1回の頻度で治療中の経過を報告するようになります。
インビザラインは、ワイヤー矯正のように強制的にワイヤーを固定して行う治療法ではないため、取り外しの時間やマウスピースの交換など、本人の努力によって治療効果が変わってきます。
したがって、治療期間は、ワイヤー矯正治療の方が比較的早く治療が終わる傾向です。
費用については、矯正する歯の範囲によっても異なり、全体矯正または部分矯正によって治療費を確認することが必要です。
関連記事:マウスピース矯正にかかる費用とワイヤー矯正との違い
インビザラインの費用の相場
インビザラインの費用は、全体矯正または部分矯正によって、相場は以下の通りです。
子どもの場合は、年齢と成長に適した治療内容で行うため、個別に変わってきますので、主治医と相談しながら確認しましょう。
インビザラインの費用相場 | |
全体矯正 | 70万円~120万円 |
部分矯正 | 30万円~40万円 |
小児矯正 | 40万円~100万円 |
全体矯正
全体矯正とは、上の歯、下の歯、前歯、奥歯、すべての歯をマウスピース矯正する治療方法です。
全体矯正では、あらゆる症状に対応できるので、出っ歯や噛み合わせが悪い等、部分矯正ではできない症状を改善することができます。
治療期間は、およそ1〜3年程度で、治療後の通院頻度は約1〜3ヶ月に1度でメンテナンスを行います。
全体矯正の費用相場は、およそ70万円〜120万円くらいです。
部分矯正
部分矯正とは、マウスピースを使用して歯を部分的に矯正する治療方法です。
比較的軽度な症状に対応しています。
重度の出っ歯や噛み合わせの調整には適用していません。
部分矯正はあくまでも審美性を目的とした治療になるため、前歯の歯並びの改善に適しています。
治療期間は、およそ3ヶ月〜1年程度で、治療後の通院頻度は1〜3ヶ月に1度でメンテナンスを行います。
部分矯正の費用相場は、およそ30万円〜40万円くらいです。
小児矯正
小児矯正とは、「インビザラインファースト」を利用した治療方法です。
インビザラインファーストとは、子ども用のインビザライン矯正で、顎の成長を利用し抜歯などをしないで矯正を行います。
対象年齢は、6〜12歳です。インビザラインファーストで対応できる歯の症状は、軽度のガタガタ、軽度の反対咬合、すきっ歯、過蓋咬合、開咬等です。
治療期間は、およそ6ヶ月〜1年半程度で、治療後の通院頻度は1〜3ヶ月に1度でメンテナンスを行います。
小児矯正の費用相場は、およそ40万円〜100万円くらいです。
種類別に異なる!インビザラインの費用
インビザラインは、治療内容によっていくつか種類があり、費用がそれぞれ異なります。
インビザラインの種類別の費用相場 | |
インビザラインの種類 | 費用 |
インビザラインコンプリヘンシブ | 800,000円~1,200,000円 |
インビザラインモデレート | 700,000円~900,000円 |
インビザラインライト | 450,000円~700,000円 |
インビザラインエクスプレス | 300,000円~500,000円 |
インビザラインgo | 300,000円~600,000円 |
インビザラインファースト | 400,000円~1,000,000円 |
インビザラインコンプリヘンシブ
奥歯の噛み合わせと前歯の矯正を同時に行なう場合、上下の歯の噛み合わせがガタガタで矯正期間が長くなる場合など、重度の症状に対応できます。複雑な歯並びを改善したい人は、柔軟に治療計画を変更しながら追加費用なしで安心して治療ができます。
- 症状:歯並びの乱れが重度
- 特徴①:マウスピースの枚数が無制限で作ることができる
- 特徴②:治療経計画を柔軟に変更しても良い
- 治療期間:およそ2~3年程度
インビザラインモデレート
抜歯が必要のない場合、奥歯に大きな歯の移動が不要な場合など、中等度の症状に対応できます。
マウスピースの枚数が26枚、上下で52枚までの制限内で治療計画をできる症状に適しています。
歯の症状に適用すればインビザラインコンプヘンシブよりも費用を抑えて治療ができます。
- 症状:歯並びの乱れが中等度
- 特徴:マウスピースの枚数が片顎26枚までの制限がある
- 治療期間:およそ1年〜2年程度
インビザラインライト
前歯のデコボコなどを改善したい場合など、軽度の症状に対応できます。
マウスピースの枚数が14枚、上下で28枚までの制限内で治療計画をできる症状に適しています。
インビザラインライトは、審美性を目的とした前歯の改善に適した治療法なので、奥歯の噛み合わせの調整には向いていません。
- 症状:歯並びの乱れが軽度
- 特徴:マウスピースの枚数が片顎14枚までの制限がある
- 治療期間:およそ半年〜1年程度
インビザラインエクスプレス
前歯の隙間の矯正や、前歯の軽度なズレなどの症状に対応できます。
マウスピースの枚数が片顎7枚まで、上下で14枚までの制限内で治療計画をできる症状に適しています。
歯を1〜2本だけ矯正したいという人に向いています。
インビザラインライトよりも更に軽度の症状に適した治療法です。
- 症状:歯1本2本の矯正で軽度
- 特徴①:マウスピースの枚数が片顎7枚までの制限がある
- 特徴②:
- 治療期間:およそ3ヶ月〜半年程度
インビザラインgo
前歯の噛み合わせの改善、数本だけ歯並びを治したい場合に対応できる治療法です。
マウスピースの枚数が片顎20枚まで、上下40枚までの制限内で治療計画をできる症状に適しています。
- 症状:前歯のみ
- 特徴①:マウスピースの枚数が片顎20枚までの制限がある
- 特徴②:
- 治療期間:およそ5ヶ月〜1年程度
インビザラインファースト
対象年齢は、6〜12歳の小児用のインビザラインです。
こどもの成長期に合わせて無理なく歯並びを矯正できる年齢に合わせたカラダに負担のかからない治療法です。
- 症状:軽度の歯並び
- 特徴①:顎の成長を利用して抜歯せずに治療ができる
- 特徴②:歯の交換時期に歯並びを調整できる
- 治療期間:およそ1年半程度
関連記事:歯列矯正にかかる費用はどのくらい?安くするポイントも紹介
インビザラインの費用の内訳
ここからは、インビザラインの歯科矯正にかかる費用について詳しく解説します。
診断・検査費
まずは、インビザライン治療の前に行う工程です。
初回カウンセリングと精密検査を行い、結果について診察します。
カウンセリング無料から5,000円程度で、歯の症状に合ったインビサラン治療を患者と相談しながら検討します。
治療計画に必要な検査内容は、虫歯や歯周病のチェック、噛み合わせの確認、顎の状態などを診断します。
レントゲン撮影や歯並びの型取りなども行います。
診断・検査費はおよそ10,000円〜65,000円程度です。
もし、虫歯や歯周病治療が必要な場合は、治療費1,500円〜10,000円程度、抜歯が必要な場合は、1本あたり5,000円〜15,000円程度かかります。
矯正料
矯正期間中にかかる費用です。マウスピースの交換で調整が必要な際は研磨処置を行います。
調整料は、およそ3,000円〜10,000円程度です。万が一、当初の治療計画で変更が必要になった場合は、リファインメント費として1回につき20,000円程度かかります。
また、治療期間短縮を希望する際に、インビザライン矯正と組み合わせて使用することできる光加速矯正装置を使用した場合は、オプション費用およそ100,000円〜150,000円程度が必要です。
保定装置料
インビザライン治療の終了後に取り付ける保定装置にかかる費用です。
治療後に歯の後戻りを防止するために必要な装置で、取り付け期間は、治療期間とほぼ同じくらいが目安です。
保定装置料は、およそ10,00円0〜60,000円程度で、治療後の定期メンテナンスに必要な費用は、通院1回につきおよそ3,000円〜5,000円程度です。
インビザラインに追加費用はある?
インビザライン治療では、種類別にそれぞれ使用できるマウスピース枚数の上限が決まっています。
もし、それ以上マウスピースが必要になった場合は、追加費用が発生します。マウスピースの追加費用は、歯科医院によって異なりますが、おおよその相場は1枚あたり10,000円から20,000円程度です。
ただし、インビザラインコンプリヘンシブは、マウスピースの交換が無制限に設定してあるため、追加費用は発生しません。
少しでもお得にインビザラインを受けるポイント
インビザラインの治療費をできるだけ抑えるために、以下のポイントを確認しましょう。
ポイント①装着時間を守る
インビザラインは、食事や歯磨きのタイミングでマウスピースを取り外すようになりますが、うっかり忘れたり、外した開放感で少し時間を置きすぎたりすると治療効果が期待できません、マウスピースの装着ルールは1日20〜22時間と設定されているため、時間通りに
脱着と装着を繰り返し行うように注意しましょう。
装着時間が短くなってしまうと、その分、治療期間が延長してマウスピースの枚数を追加しなければならなくなります。
ポイント②デンタルローンを利用する
デンタルローンを利用して費用負担を抑えることも可能です。デンタルローンは、金融機関などが提供する歯科治療費専用のローンです。
歯科治療の高額な料金を一度に払う負担が減って分割して支払うことができます。
ポイント③医療費控除を申請する
医療費控除とは、1年間で支払った医療費が一定額を超えるときに、その医療費の額を基に計算される金額の所得控除を受けることができる制度です。
インビザライン治療は、原則、医療費控除の対象外ですが、例外として治療内容が噛み合わせの問題を改善するためや医療行為の治療が必要なケースに限っては、医療費控除の対象となる場合もあります。また、小児矯正の場合は、基本的には医療費控除の対象です。
ポイント④治療費が明確なクリニックを選ぶ
インビザライン治療は、適切なカウンセリングを行って、患者の症状に応じて治療計画を立ててから必要な費用を見積ります。
したがって、最初にかかる費用が明確にわかることを前提に、適切な歯科医院を選ぶようにしましょう。
関連記事:歯医者の選び方とコツとは?注意すべきポイントもチェック
インビザライン費用は種類別に合った治療で検討しましょう
インビザライン治療は、矯正したい歯の範囲や本数によって種類が異なり。費用相場も変わってきます。
歯の症状が重度の場合はインビザラインコンプリヘンシブ、軽度の場合はインビザラインエクスプレスや、インビザラインライトなど、症状に合った選択が可能です。また、小児矯正では、インビザラインファーストで成長期に適用する治療ができます。
インビザライン治療は、矯正期間中に見た目が気になる方や、金属アレルギーの方にも適した治療です。ご自身に合った治療ができるように、費用と種類別の内容を比較し、よく検討しましょう。
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