虫歯と歯周病の違いとは?予防方法も紹介
「虫歯と歯周病の違いは?」
「虫歯や歯周病の予防方法を知りたい」
「虫歯、歯周病のセルフチェック方法は?」
歯の病気は全身疾患とも密接な関係があるため、異常が見られた際は早期対応が必要です。
そこで本記事では、虫歯と歯周病に関する冒頭の疑問について、詳しく解説していきます。
虫歯や歯の痛み、歯ぐきの腫れを治したいと思っている方は、ぜひ最後までご覧ください。
虫歯と歯周病の基礎知識
虫歯と歯周病は歯の主要な問題の2つです。
虫歯は放置すると穴ができ、神経に達するとしみることがあります。
一方、歯周病は歯茎周囲の炎症で、放置すると進行して歯を支える組織が損傷されます。
詳細は後述するので、それぞれ確認してください。
予防のためには、適切な歯磨きやフロスの使用、定期的な歯科検診が重要です。
虫歯の特徴
虫歯の特徴は以下の通りです。
原因 | 進行 | 主な治療法 |
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保険適用の場合
保険適用外の場合
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歯周病の特徴
歯周病の特徴は以下の通りです。
原因 進行 主な治療法
原因 | 進行 | 主な治療法 |
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虫歯と歯周病の違い
ここからは、いよいよ虫歯と歯周病の違いについて解説していきます。
ここでは、以下の4つの項目別に紹介します。
- 症状が起こる箇所
- 症状
- 自覚症状
- 治療法
それぞれ見ていきましょう。
違い➀症状が起こる箇所
虫歯と歯周病の違いのひとつは、症状が起こる箇所です。
虫歯は歯の表面を侵食し、内部に進行します。
一方、歯周病は歯茎や歯を支える骨に炎症が生じ、進行するのが特徴です。
虫歯は主に歯の痛みや感度を引き起こし、歯周病は歯茎の腫れや出血、歯のぐらつきなどを引き起こします。
違い②症状
虫歯と歯周病の違いのひとつは、症状です。
虫歯は歯の表面が侵食されるため、痛みや感度が生じます。
冷たい飲み物や甘いものを摂ると、しみたり痛んだりすることがあります。
一方、歯周病は歯茎や歯を支える骨の炎症により、痛みそのものはほとんどありません。
しかし、歯茎の腫れや出血、歯のぐらつきなどの間接的な症状が目立ちます。
違い③自覚症状
虫歯と歯周病の違いのひとつは、自覚症状です。
虫歯には痛みという明確な自覚症状があります。冷たい飲み物や甘いものを摂ると痛みやしみる感覚が出ることがあります。
一方、歯周病は口臭や歯ぐきの出血、歯のぐらつきなどの間接的な自覚症状で気づくことが多いです。
呼気や唾液の異常な臭いや、歯磨き後に出血がある場合は歯周病の兆候かもしれません。
早期発見と適切な処置が重要ですので、定期的な歯科検診がおすすめです。
違い④治療法
最後に解説する虫歯と歯周病の違いは治療法です。
虫歯の場合、削り取りや詰め物といった方法で歯を修復します。虫歯の進行具合によっては、歯の神経を取り除く根管治療が必要な場合もあります。
一方、歯周病の治療は主にクリーニングが基本です。
歯垢や歯石を除去し、歯周ポケットの清掃を行います。
重度の症例では歯肉移植や歯ぐきの再建手術も行われることがあります。
ただし、治療法は個人の状態によって異なるため、歯科医師の診断と指示に従うことが重要です。
虫歯や歯周病の予防方法
ここからは、虫歯や歯周病の予防方法を見ていきましょう。
主な方法は以下の3つです。
- フッ素入りの歯磨き粉を使う
- 正しい歯磨きを行う
- 定期検診を受ける
それぞれ解説していきます。
フッ素入りの歯磨き粉を使う
フッ素入りの歯磨き粉は虫歯や歯周病の予防に役立ちます。
フッ素は歯のエナメル質を強化し、酸による溶解を防ぐ効果があります。
また、フッ素は歯の再石灰化を促進するため、初期の虫歯を修復という点でも効果的です。
ただし、フッ素の過剰摂取は健康に影響を及ぼすことがあるため、歯科医師の指示に従って適切な使用量を守ることが重要です。
正しい歯磨きを行う
正しい歯磨きは虫歯や歯周病を予防するために重要です。
まず、適切な歯ブラシを使い、軽い力で歯全体を優しく磨きます。
とくに歯と歯ぐきの境目や奥歯の裏側など、汚れが溜まりやすい部分に注意しましょう。
歯間ブラシやフロスを使って歯と歯の間の汚れもしっかり取り除くことも大切です。
また、歯磨き後には口をきちんとすすぎ、フッ素入りのうがい薬を使うと効果的です。
予防を徹底することで、健康な歯を保つことができます。
定期検診を受ける
定期検診は虫歯や歯周病の早期発見と予防にとても重要です。
歯科医師は専門知識と経験を持ち、虫歯や歯周病の初期症状を見逃さずに診断してくれます。
定期的な検診では、歯のクリーニングや歯垢の除去などのプロフェッショナルな処置も受けられます。
また、歯科医師からのアドバイスや指導を受けることで、自宅でのケア方法や予防法も学べるでしょう。
関連記事:【習慣・食生活別】虫歯の予防方法
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虫歯、歯周病のセルフチェック方法
虫歯や歯周病の正確な診断は、もちろん医師にしかできません。
しかし、歯科に今すぐ行くべきかの判断や、自分の状況を知ることで不安を取り除くことはセルフチェックリストを参照することでかないます。
ここからは、虫歯、歯周病、それぞれのセルフチェックリストを紹介していきます。
虫歯のセルフチェック方法
虫歯のセルフチェックリストは以下の通りです。
- 歯が白く濁ったように変色している
- 歯が黒く変色している
- フロスや糸ようじが引っかかる
- 歯と歯の間に食べ物が挟まりやすい
- 歯に穴が空いたり欠けたりしている
- 噛むと痛む
- 甘いものが歯にしみる
- 熱いものが歯にしみる
- 冷たいものが歯にしみる
- 日常生活をしているだけで歯がズキズキと痛む
以上に当てはまるものが1項目でもあれば、虫歯の可能性があります。
ただし、歯が黒くても虫歯ではない場合もあります。
虫歯か否かを判断するためにも、歯科で診てもらうようにしましょう。
歯周病のセルフチェックリスト
歯周病のセルフチェックリストは以下の通りです。
- 数年間歯科医院に行っていない
- 起床直後に口内が粘つく
- 歯の表面を爪などで拭うと白い歯垢が取れる
- 歯磨きをすると出血する
- 歯肉が赤く腫れている
- 歯と歯の間に食べ物が挟まりやすい
- 以前よりも歯が長くなった
- 以前よりも歯と歯の間に隙間ができた
- 以前よりも出っ歯になった
- 歯がぐらつく
- 冷たいものが歯にしみる
- 歯がむずむずする
以上に当てはまるものが1項目でもあれば、歯肉炎・歯周病の可能性があります。
関連記事:虫歯を自分で確かめる方法は?歯医者を受診すべき理由についても
虫歯と歯周病の違いは主に4つ
今回は、虫歯と歯周病の違いについて解説してきました。
虫歯と歯周病の違いは以下の4つです。
まず、症状が起こる箇所です。
虫歯は歯そのものに発生し、歯周病は歯の周辺組織に起こります。
次に、症状です。虫歯は痛みが生じることがありますが、歯周病は痛みを感じない場合があります。
そして、自覚症状にも違いがあります。
虫歯の痛みは言わずもがな、歯周病は出血や口臭などの自覚症状が現れます。
最後に、治療法です。
虫歯は削り取りや被せ物などの治療が行われますが、歯周病はクリーニングや歯ぐきの治療が主な方法です。
本記事が虫歯と歯周病の違いを理解する一助になれば幸いです。
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