虫歯の治療で神経を抜く場合の痛みはどのくらい?
「虫歯治療で神経を抜くときの痛みはどれくらい?」
「そもそも虫歯で神経を抜く必要があるケースとは?」
「歯の神経を抜く治療の成功率を高める方法は?」
歯の病気は全身疾患とも密接な関係があります。そのため歯に異常が見られた際は、早期対応が重要です。
本記事では、神経に至る虫歯治療に関する冒頭の疑問について、詳しく解説していきます。
虫歯や歯の痛み、歯ぐきの腫れを治したいと思っている方は、ぜひ最後までご覧ください。
歯の神経とは
歯の神経は、歯の中に存在する重要な組織です。
歯の表面を覆うエナメル質や象牙質の下にある歯髄に含まれる神経繊維や血管で構成されています。
神経は歯の感覚や栄養供給に重要な役割を果たし、歯が冷たい・熱い飲み物や甘いものに対して過敏に反応するなど、歯の健康に関連する症状を引き起こすことも。
神経が損傷した場合には、根管治療が必要となります。
神経を抜く虫歯の治療はどれくらい痛い?
神経を抜く虫歯の治療は、麻酔をしていても一瞬引っ張られるような痛みを感じることがあります。しかし、痛みの感じ方には当然個人差があります。
ただ、麻酔により痛みが軽減されても、治療中は圧力や振動を感じることはあるでしょう。
そのうえで、歯科医師は患者の快適な治療を心がけ、痛みを最小限に抑える方法を選択します。
痛みが続く期間
虫歯治療における神経抜去は、通常3日以内に痛みが治まりますが、痛みが強くて4日以上継続する場合は歯科医院に相談しましょう。
「神経を取ったのになぜ痛いの?」と思う方もいるかもしれませんが、ほかの神経が近くに存在するため、根管治療の刺激により過敏になり、数日間痛みが続くことがあります。
このような場合、歯科医師に相談することをおすすめします。
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虫歯で神経を抜く必要があるケース
ここからは、虫歯で神経を抜く必要があるケースを紹介していきます。
基本的には、以下の2つが挙げられます。
- 神経が細菌に感染している
- 歯の周辺に炎症が広がっている
それぞれ解説していきます。
ケース①神経が細菌に感染している
神経は病原菌などの細菌に感染すると炎症を起こし、強烈な痛みや腫れを引き起こすことがあります。
神経抜去は感染の拡大を防ぎ、歯を救うために行われる処置です。
感染した神経を取り除くことで、症状の緩和や治療の成功を促すことができます。
ケース②歯の周辺に炎症が広がっている
歯の周辺に炎症が広がっている状態は、虫歯が進行し、感染が歯の周囲の組織にまで広がっている状態です。
炎症は膿を伴い、激しい腫れや激痛を引き起こすことがあります。
神経抜去は感染の源である虫歯菌を除去し、炎症をおさめるために行われます。
神経を取り除くことで、感染を抑え、歯周病状態の進行を防ぐことができます。
治療後は炎症が収まり、症状が改善されるでしょう。
神経を抜いたあとの歯はどうなる?
神経を抜いたあとの歯はどうなるか、気になる方も多いでしょう。
基本的には、以下3つの変化が考えられます。
- 弱くなる
- 痛みを感じなくなる
- 変色する
それぞれ解説していきます。
弱くなる
神経を抜いた後の歯は、歯の感覚がなくなり、噛み合わせ力は弱まるでしょう。
また、神経の抜去に伴い、歯の内部に温度変化や噛み合わせの負担がかかりやすくなるため、折れやすくもなります。
このため、虫歯で神経を抜く場合は、補綴やクラウンなどの保護策を検討することが重要です。
適切な修復を施すことで、機能や強さを取り戻すことが可能です。
痛みを感じなくなる
神経を抜いた後の歯は、痛みを感じなくなります。
神経は歯の感覚を制御しているため、神経がなくなることで痛みの反応がなくなるわけです。
これにより、虫歯や歯の根の炎症による痛みが取り除かれ、日常生活において快適に噛めるようになります。
ただし、痛みがなくなったからと言って、虫歯やほかの問題がないわけではありません。
神経抜去後は、まだ感染のリスクがあるため、適切なケアと定期的な歯科検診が重要です。
変色する
神経を抜いた後の歯は、時間の経過とともに変色することがあります。
これは、神経のない歯が血液の供給を受けられなくなるためです。
神経がない歯は内部の血管や組織への酸素供給が減り、歯の色が変化する可能性があります。
通常、変色は黄ばみや灰色に変わることが多く、見た目に影響を与えます。
しかし、歯の変色は美容的な問題に過ぎず、機能には大きな影響を及ぼしません。
必要に応じて、歯科医師に相談し、ホワイトニングなどの対策を検討できます。
歯の神経を抜く治療の成功率を高める方法
歯の神経を抜く治療の成功率を高めるためには、治療期間をあけないことが重要です。
というのも、治療期間があくと、根管に汚れや菌が溜まる可能性があるからです。
これにより、再度炎症を引き起こす原因となります。
治療期間を短く保つことで、根管内部を清潔な状態に保つことができ、感染のリスクを低減させます。
そのため、適切なタイミングでセッションを行い、継続的な治療を受けることが重要です。
虫歯治療で神経を抜くときの痛みは麻酔をしていても響く
今回は、虫歯治療で神経を抜くときの痛みについて解説してきました。
虫歯治療で神経を抜くときには、麻酔を使用していても、痛みを完全になくすことは難しい場合があります。
麻酔は一時的に感覚を鈍らせるため、治療中には痛みを感じにくくなりますが、完全に無感覚にすることはできません。
とくに炎症が進んでいる場合や、神経が反応しやすい状態である場合は、痛みを感じることがあります。
ただし、麻酔をうまく使用することで、痛みを最小限に抑えることができます。
世航会デンタルオフィスでは、虫歯治療から予防歯科、歯周病治療まで、幅広い歯科治療を提供しています。受診の際はカウンセリングもしっかりと実施しているため、歯のことでお悩みの方はぜひお気軽にご相談ください。
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