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歯周病の症状とは?原因や治療方法、セルフチェックも紹介! | 歯医者さんのお役立ちコラム
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歯周病の症状とは?原因や治療方法、セルフチェックも紹介!

歯周病が悪化すると歯肉から出血・膨張などの炎症が起こり、最悪の場合、歯が抜けてしまいます。

また、炎症により出てくる毒性物質が毛細血管を通して身体中に回ると、脳梗塞や糖尿病などの病気を引き起こす恐れもあります。

歯周病は自覚症状がほとんど見られないため、発覚したときにはすでに手術するまで進行しているといったケースもあるため注意が必要です。

本記事では、歯周病の症状や原因、治療方法を解説します。

セルフチェックも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

歯周病とは

歯周病とは、歯と歯茎の間に繁殖する細菌(歯周病菌)により、歯の周りに炎症が起こる病気のことです。

食器を一緒に使う・飲み回しをする・キスをするなどにより人にうつるため、親から子へとうつることが多い病気です。

歯周病菌により、歯の周りに炎症が起こると歯茎が痩せていきます。

さらに進行すると、顎の骨まで溶けてしまい、歯がぐらぐらするようになります。

歯周病の怖いところは、顎の骨が溶けるまで進行しても、自覚症状がほとんど見られない点です。

歯周病は、自然治癒しない病気であり、そのままにしておくと歯を抜かなくてはならなくなるまで進行してしまいます。

 

関連記事:歯肉炎と歯周病の違いは?症状や原因、進行レベルについても紹介!

歯周病になる原因とは

歯周病になる原因には、いくつか挙げられます。

5つの原因を詳しく見ていきましょう。

歯石や歯垢による歯周病菌の増殖

歯周病の原因として挙げられるのが歯石や歯垢(プラーク)の蓄積です。

プラークとは、細菌と代謝物の塊のことで、歯の表面に付着する白色や黄白色のねばねばした物体を指します。

歯石とは、プラークが石灰化して硬くなったもののことです。

プラークには、1mg当たり1億~2億の細菌が存在しているといわれます。

プラークの中の細菌の毒素や酵素が歯を支える組織を刺激することで、歯茎の腫れや出血を引き起こします。

それがさらに悪化すると、歯周ポケット(歯と歯茎の間にある隙間)が深くなり、歯周病菌が増殖しやすい環境がつくられてしまうのです。

歯並び

歯並びも、歯周病の原因の一つです。歯並びが悪いと噛み合わせに問題が生じます。

食事により特定の歯が強く接触する状態では、歯を支える歯茎に大きな負担をかけることになります。

これにより、歯周病の症状が進行しやすくなるのです。

また、ガタガタだと歯ブラシが届かないところができてしまいます。

磨き残しが歯石となり、長期に定着したままになれば、歯周病が進行しやすくなります。

義歯やブリッジ

義歯やブリッジがある場合も、歯周病になりやすい傾向があります。

義歯の場合、入れ歯を固定する金具にプラークが蓄積してしまいます。

ブリッジの場合、構造上歯ぐきから浮いた部分ができるため、そこにプラークがたまりやすく、歯周病を引き起こす原因となってしまうのです。

歯ぎしり

歯ぎしりは、歯周病の直接の原因にはなりません。

しかし、歯ぎしりにより強い力が歯に加わることにより歯の根や骨組織に負担をかけ、歯槽骨(歯の根を支える骨)の吸収が急速に進んでしまいます。これにより歯の土台となる歯槽骨が失われるため、最終的には抜歯せざるを得なくなってしまいます。

全身疾患やストレス、遺伝的素因など

そのほかの理由として、全身疾患・ストレス・遺伝的要因が挙げられます。

全身疾患とは、脳梗塞や糖尿病、狭心症・心筋梗塞などの病気のことです。

全身疾患は、歯周病の細菌や炎症の原因物質が、毛細血管を通して身体中に送られてしまうことが原因で起こります。

また、ストレスがかかることで自律神経のバランスが崩れ、本来備わっている免疫力が低下すると、歯周病が進行しやすくなります。

遺伝も大きな要因の一つです。

日本人の30%が、歯周病を進行させやすい遺伝子を持っているといわれています。

歯周病になりやすい遺伝子を持つ人は、持っていない人の20倍ものリスクファクターを抱えています。

 

関連記事:歯周病が手遅れの状態になったらどうなるの?

歯周病の進行度

歯周病の進行度の特徴を、以下の表にまとめました。

進 行度 見た目・症状 歯と歯の隙間
健康的な状態 歯茎は薄いピンク色

引き締まっている

2mm未満
初期の歯肉炎 歯茎は赤色

腫れてぶよぶよしている

2~3mm
軽度の歯周炎

歯茎は赤色

ブラッシング時に出血する

歯槽骨や歯根膜が破壊されはじめる

3~5mm
中度の歯周炎

歯が少しぐらつく

ものが噛みにくい

4~7mm
重度の歯周炎 歯が大きくぐらつく

歯槽骨は半分以上破壊されている

6mm以上

 

関連記事:虫歯を放置するリスクとは?治療期間や費用もチェック

歯周病の治療方法

歯周病の治療方法は、軽度の場合と中度~重度の場合とで異なります。

ここでは、それぞれの治療方法を解説します。

軽度の場合

軽度の場合、以下の4つの治療方法が挙げられます。

  • ブラッシング
  • プラークコントロール
  • 生活習慣病の見直し
  • 定期健診

それぞれの詳細を解説します。

 

ブラッシング

 

適切なブラッシングにより、プラークを除去し、歯周病菌の数を減らしましょう。

この場合、時間をかけたとしても自己流で行っては意味がありません。

歯科衛生士に正しく磨く方法を指導してもらい、歯周病の原因である食べかすやプラークを除去する習慣をつけましょう。

特に、歯と歯の間や歯茎の境目などはプラークが付着しやすいため、しっかり磨く必要があります。

歯磨き時は、デンタルフロスまたは歯間ブラシを併用するのがおすすめです。

日歯保存誌「歯間ブラシの歯間部のプラーク除去効果」によると、ブラッシングだけではプラークが61%とり除けなかったのに対し、フロスの併用では79%、歯間ブラシを加えると85%まで除去できたとの結果が出ています。

 

プラークコントロール

 

プラークコントロールとは、歯周病の原因となるプラークをつくらせない・停滞させないことです。

プラークをたまらないようにするために、適切なブラッシングを毎食後に行いましょう。

これにより、プラークの量が少ない状態を維持でき、炎症を軽減できます。

 

生活習慣の見直し

 

歯周病を予防するような生活習慣を心がけましょう。

改善できるポイントとして、以下が挙げられます。

  • バランスのとれた食事をとる
  • 規則正しい生活リズムをとり入れる
  • 十分な睡眠をとる
  • 減煙や禁煙を心がける

歯周病の原因には、ストレスもかかわってくるため、免疫機能をあげるためにも生活習慣を見直しましょう。

 

定期健診

 

定期的に歯医者の定期検診を受けることも対策の一つです。

セルフケアだけでは、プラークや歯石を完全に除去することは難しい傾向にあります。

e-ヘルスネットの「メンテナンス」によると、歯周治療を全く行わなかった場合、5年間に失った歯の本数は1.8本でした。

一方、歯周治療を行ったもののメンテナンスを行わなかった場合は1.1本、歯周治療に加えてメンテナンスを行った場合は0.5本との結果が出ています。

定期健診では歯の健康状態をチェックしてくれるのはもちろん、ブラッシングで除去できない歯石をとってもらえます。

歯周病になるリスクを軽減するためにも、歯医者での健診を定期的に受けるようにしましょう。

中度~重度

中度から重度の歯周病の場合、以下の3つの治療方法が挙げられます。

  • スケーリング・ルートプレーニング
  • レーザー治療
  • 歯周外科手術

それぞれの詳細を解説します。

 

スケーリング・ルートプレーニング

 

スケーリングとは、歯や歯茎の表面からプラークと歯石を除去することです。

ルートプレーニングとは、プラークに含まれる最近により汚染された歯根の表面を専用の器具を使ってとり除く治療を指します。

歯医者で適切な治療をしてもらいましょう。

 

レーザー治療

 

レーザー治療も有効です。レーザーは物質に当てると熱エネルギーに変わります。

その時に起こる蒸発熱により、歯周病菌を減少させることが可能です。

レーザーを照射した部分のみに作用するため、照射していない組織に影響が少なく、安全で痛みを感じにくい治療です。

 

歯周外科手術

 

歯周外科手術とは、中度・重度歯周病まで進行してしまった歯周病に対して行う処置を指し、歯の再生を促すことが可能です。

治療方法には、保険適用のリグロスや自費診療で行うエムドゲインがあります。

歯周病の発症・進行予防方法

歯周病の発症や進行を予防するためには、どうすればよいのでしょうか。

ここでは具体的な対策を紹介します。

日々のケア

歯周病を防ぐには、プラークの除去が欠かせません。

日頃からセルフケアを意識的に行うことで、歯石の蓄積を抑え、歯周病の予防が可能です。

プラークは、歯周ポケットや歯と歯の間にたまりやすいので、重点的にブラッシングしましょう。

ブラッシングのポイントは、以下の通りです。

  • 歯と歯肉の境目に歯ブラシの毛先を45度に当てる
  • 弱い力で細かく動かす
  • 奥歯の裏側は、歯ブラシを縦に使用する
  • 歯と歯の間は歯間ブラシを使用する

また、就寝中は唾液が減少して細菌が繁殖しやすくなるため、殺菌成分が配合された歯磨き剤を使う・デンタルリンスでうがいをするのがおすすめです。

しっかりと睡眠をとる

睡眠がうまくとれていないと免疫力が低下し、歯周病を進行させる原因となります。

適切な睡眠時間には個人差がありますが、免疫力を高めたいなら8時間以上の睡眠がよいとされています。

歯周病予防のためにも、睡眠はしっかりとるようにしましょう。

ストレスをためない

免疫力を高めるため、ストレスをためないようにしましょう。

ストレスを完全になくすことは難しいため、自分なりのストレス解消法を見つけるのがおすすめです。

ストレスの解消法として、以下が挙げられます。

  • 適度な運動をとり入れる
  • 日光を浴びる
  • 趣味や創作に没頭する
  • 旅行する

自分が楽しめるストレス解消法を探してみてください。

定期的なメンテナンスをしてもらう

歯周病予防のために、歯医者で定期的なメンテナンスをしましょう。

どんなに意識的にケアをしても、自分だけでとり除けない歯石やプラークは残ってしまいます。

また、間違った歯磨きの仕方をしていれば、歯周病になるリスクはより高まります。

定期的に歯医者に通い、メンテナンスするのが欠かせません。

 

関連記事:歯医者の定期検診に通う頻度は?メリットと費用を知ろう

セルフチェック

歯周病になっているかどうかを、以下の項目でチェックしてみましょう。

  • 歯がぐらぐらしている
  • 歯茎から血や膿が出ている
  • 歯が長く見える(歯茎が短くなっている)
  • 口臭が気になる
  • 口の中がねばねばする
  • 歯がしみる
  • 歯と歯の間に食べ物が挟まりやすくなった

チェックリストに当てはまる場合は、歯周病になっている可能性があるため、歯医者を受診しましょう。

歯周病の疑いがある方は世航会デンタルオフィスへ

歯周病が進行すると、最悪歯を失ってしまいます。

実際、日本人が歯を失う原因の1位は歯周病であり、虫歯より多いのが現状です。

歯周病を予防するためにも、正しいブラッシングや十分な睡眠をとることは欠かせません

しかし、歯周病には自覚症状が現れにくいため、発見が遅れてしまう恐れがあります。

定期的に歯医者で検診してもらいましょう。

東京都で歯医者を探しているなら、東京を中心に22院のクリニックを展開している「世航会デンタルオフィス」がおすすめです。

世航会デンタルオフィスでは、健康な歯はできる限り「削らない・抜かない」虫歯治療を重視しています。

予防歯科のプロフェッショナルが患者様の奥地の健康を維持・管理いたします。ぜひ、お気軽にご相談ください。

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