歯周病を自力で治す方法とは?悪化させないための方法を解説!
歯の違和感をかんじたら、早めの治療や予防が大切です。
歯周病が悪化する前に日頃からセルフケアを心がけましょう。自力で治せるのは、症状が軽度な場合に限ります。
歯周病の進行は、毎日の健康管理や歯のケアによって大きく変わってきます。
本記事では、歯周病を自力で治す方法と悪化させないための予防対策について解説します。
歯周病とは
歯周病は、プラーク(歯垢)の中に含まれる細菌によって歯ぐきが炎症し、歯を支える骨(歯槽骨)が溶けていく病気です。
通常ピンク色の歯茎は、歯周病になると赤く腫れて痛みが出ます。
症状が悪化すると頭痛や発熱を伴うこともあり、触った感じがブヨブヨとして口臭がきつくなるのが特徴です。
歯周病は自力で治せるのか?
歯周病の初期段階である歯肉炎であれば、症状は軽度なのでしっかりセルフケアできれば自力で治すこともできます。
ただし、初期症状では自覚できない場合も多く、そのまま放置しておくと症状が進行して歯周病になります。
歯周病になると歯茎の炎症に留まらず、歯の根元の中まで細菌が侵入するため、歯がグラグラし、口臭の元になる揮発性硫黄化合物のガスが発生して不快な状態になります。
したがって、歯周病まで進行した場合は、自力で治すことは難しく、歯科医の治療で痛みの原因となる汚れを除去し、外科治療を行います。
自力では治せない、その理由とは
歯周病が自力で治せるかどうかは、「歯周ポケット」の状態によって変わります。
歯と歯茎の間には、歯周ポケットという溝があり、その深さは、健康な歯茎で通常1〜2mm程度です。
歯周ポケットにプラーク(歯垢)が付着して炎症を起こすと、溝が深くなって歯周病に進行します。
歯周病による歯周ポケットの深さは、目安として4〜5mmで初期の歯周病、6mm以上で重度の進行した歯周病と診断されます。
したがって、歯周ポケットの深さが、健康な歯茎の状態で3㎜以下であれば、つまり、歯周病の初期症状であれば自力で治すことも可能です。
関連記事:虫歯を自分で確かめる方法は?歯医者を受診すべき理由についても
歯周病を悪化させないための方法
歯周病を悪化させないためには、セルフケアが大切です。
正しい歯磨きの方法、普段使っている歯磨きアイテム、健康管理をもう一度見直して歯周病予防に備えましょう。
丁寧にブラッシングする
歯ブラシの使い方で、歯の健康を維持することができます。
歯の表面は歯ブラシを直角にあてて、歯と歯の隙間を磨くときは、歯ブラシを45度程度傾けて磨きます。
プラーク(歯垢)が溜まりやすい歯周ポケットに歯ブラシの毛先をあてて丁寧に磨きましょう。特に奥歯や歯の裏側は、食べ物が残って細菌が繁殖しやすいので、歯ブラシを小刻みに動かして口内の清潔を保ちましょう。
歯ブラシや歯磨き粉の見直し
歯ブラシの形状や毛先の硬さは、口や歯の大きさ、摩擦したときの感触等に合わせてご自身に合うものを使いましょう。
歯周病予防に良い歯磨き粉については、殺菌作用のある「塩化セチルピリジニウム(CPC)」や「イソプロピルメチルフェノール(IPMP)」などが効果的です。
歯茎の腫れや出血を抑えたい場合は、「トラネキサム酸(TXA)」「塩化ナトリウム」「桜葉エキス」などが配合成分にあると良いでしょう。
また、衰えた歯茎を鍛える作用には、「アラントイン」配合の歯磨き粉がおすすめです。
デンタルフロスや歯間ブラシ、マウスウォッシュなどを使用する
歯周ポケットのお手入れには、デンタルフロスや歯間ブラシが効果的です。
デンタルフロスは、プラーク(歯垢)を除去するための糸状の道具です。
糸巻きタイプとホルダータイプがあり、初めてお使いになる方は、持つところがあるホルダータイプがおすすめです。
歯間ブラシは、歯の隙間を掃除する小型の歯ブラシです。ストレートタイプとL字型タイプがあり、歯の位置に合わせて使い分けることができます。
また、マウスウォッシュは、口内を浄化して口臭予防に効果的な薬品です。
歯ブラシで摩擦することなく、うがいによって口内洗浄ができます。
歯磨きと歯磨きの間や外出前などに使って、歯周病予防策として利用すると良いでしょう。
免疫力を上げる
生活習慣を見直して免疫力を高めることが大切です。
規則正しい食事と適度な運動、充分な睡眠時間、余暇を楽しむことが、歯の健康にも繋がっています。
免疫力が低下すると抵抗力が落ちるので、外部からの細菌にも負けてしまいます。
歯のダメージは、身体機能の低下に関係し、身体機能の低下は歯のダメージに関係しています。
普段の生活習慣を見直して、免疫力を高めると歯周病予防に繋がります。
禁煙する
タバコの有害物質は、血流が悪くなるため歯周病になりやすく症状も悪化します。
喫煙すると血液量が減って歯茎に充分な酸素が行き届かないため、常にプラーク(歯垢)が溜まりやすく、歯茎の根元まで細菌が入って骨まで溶かす勢いがあります。
禁煙は、歯ぐきの状態が回復し、免疫や細胞の働きが高まるため、歯周病のリスクが低下して歯科治療の効果も上がります。
関連記事:進行段階によって異なる!歯周病治療の費用の相場を解説
歯周病にならないための予防方法
歯周病になる前に予防策を知って、歯の健康を維持していきましょう。
まずは、自分でできる歯磨き習慣や定期健診を実践し、毎日の生活のサイクルを見直すことが大切です。
毎日の歯磨きの徹底
毎日の歯磨きは、歯科医の指導を一度受けて、ご自分に合った歯磨きアイテムを準備して
正しい歯磨きを徹底して行いましょう。
歯周病予防に効果的な方法について、厚生労働省「疾患に応じた効果的な歯磨き方法」を紹介します。
- 歯と歯肉の間の歯垢を歯ブラシでしっかり取り除く
- 毛先の位置や角度を考える
- 歯ブラシの動かし方は小刻みにする
- 奥歯を磨くときのコツは、大きく開かず「い」の口で行う
- 歯肉が下がるとむし歯になりやすいので磨きすぎに注意する
- 磨く順番を決める
定期健診を受ける
歯周病予防には、セルフケアの他に歯科医の定期健診を受けることをおすすめします。
定期健診のメリットは、歯周病や虫歯を早期発見できることや、歯垢や歯石を除去して清潔な歯を維持できることなど、自分でできない範囲のメンテナンスや診断ができることです。
また、診察に加えて、毎日のセルフケアについて正しい指導を受けることができます。
関連記事:歯医者の定期検診に通う頻度は?メリットと費用を知ろう
生活習慣を見直す
歯の健康のためには、生活習慣を見直すことが大切です。
日本歯科医師会 ・生活歯援プログラムでは、受診者の生活習慣の問題点を見つけ、一緒に改善していく「一次予防」を目的とした新しい歯科健診プログラムを実施しています。
利用方法については、パソコン上で20問の質問紙票に記入して判定結果を元に、歯科医院や健康会場等で保健指導とフォローアップを受けることができます。歯の健康に関わる生活習慣病や喫煙についての指導があります。
歯周病は悪化する前のセルフケアが大切
歯周病を治すには、自力で対応するのは難しいため、歯科医の治療を受けましょう。
自力でできる範囲は、歯周病になる前のセルフケアです。
正しい歯磨きの方法や健康管理に気を付けて歯の寿命を伸ばすように心がけましょう。
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