インプラントに値段の違いがあるのはなぜ?治療費に関する注意点
複数の歯科医院でインプラントに関して相談すると、歯科医院によって値段の違いがあることに気づくでしょう。
「同じ治療なのになぜ値段が違うの?」といった疑問を抱く方もいるでしょう。
そこで、本記事では歯科医院によって値段の違いが発生する理由について解説します。
この記事を読むことで費用が異なる主な理由や費用に関する注意点などがわかるようになるので、ぜひお読みください。
インプラントに値段の違いがある理由とは
歯科医院によって治療にいくらかかるのかが異なります。
たとえ治療の内容がほぼ変わらなかったとしても、大きな差が生まれてしまうことは珍しくありません。
これには、以下のような理由があります。
仕入先のメーカーが異なる
インプラントといっても、製造を行っているメーカーは世界に100社以上あります。
値段の違いがあるのは、メーカーによってインプラントの価格が異なるためです。
その歯科医院がどのメーカーの製品を取り扱っているのかによって治療費が変わります。
知名度の高いメーカーとして「ストローマン」や「オステム」などが挙げられますが、これらのメーカーは比較的高額です。
しかし、品質が良いことでも知られています。
インプラントのメーカーを指定したい場合は、あらかじめ歯科医院にどのメーカーのインプラントを使用しているのか聞いてみると良いでしょう。
治療設備が異なる
歯科治療ではさまざまな設備が必要です。
しかし、最低限の設備しかそろえていないところもあれば、最新の高額な設備を導入している歯科医院もあります。
どの程度の設備を用意しているのかも治療費に大きく影響するポイントです。
さらに、より良い治療を提供するための設備やサービスを用意している歯科医院は治療費が高めになります。
歯科医院の立地が異なる
立地も値段の違いに大きく影響するポイントです。
特に都心に近い歯科医院は家賃が高額であることから、治療費も高くなります。
地方でもアクセスが良好な場所に建てられた歯科医院は、アクセスが悪い場所と比較して治療費が高くなります。
難易度が異なる
同じ歯科医院であっても治療箇所によって値段の違いが発生することがあります。
これは、難易度が異なるためです。
例えば、前歯は奥歯と比べて目につきやすいため、確実な治療が求められます。
さらに奥歯よりも骨が足りないケースが多く、追加の治療が必要になることも少なくありません。
確実な治療を行うためにはさまざまな検査をしなければならず、シミュレーションにも時間をかける必要があります。
こういった理由から前歯の治療は奥歯よりも費用が高くなりやすいと考えられます。
保証の有無が異なる
歯科医院によってインプラント治療に対してどういった内容の保証がどの程度の期間用意されているのか異なります。
保証の内容が充実している歯科医院ほど、治療費が高額になると考えられます。
しかし、費用を抑えたいからといって全く保証のない歯科医院を選ぶのはおすすめできません。
何かトラブルがあった際に自費で対応しなければならず、結果として高くついてしまうことがあるからです。
十分な対応を受けられるように、保証が充実している歯科医院を選ぶことが推奨されます。
インプラントの費用の相場
治療にかかる費用は、1本あたり30万円~40万円程度です。
紹介したように奥歯と比較して前歯は治療難易度が高いことや、追加の治療が必要になりやすいことなどが理由でこれよりも高くなることがあります。
具体的な費用は選択する歯科医院によって大きく異なるので、事前に十分に確認することが重要です。
費用の中には、手術費用だけではなく、人工歯根の費用や、人工歯根と人工歯を接続するアバットメントと呼ばれる部分の費用、人工歯の費用が含まれています。
また、インプラントを埋入するのに必要な顎の骨が不足している場合は、骨を増やす治療を行わなければなりません。
この治療が不要な場合と比較すると、その分の費用がかかってしまいます。
難易度によっても治療費用は大きく変わってくるので、費用の詳細について事前に確認しておくことが大切です。
インプラント治療を始めた場合、定期的に通うことになります。
その際の検診代なども含めて確認しておくことが大切です。
総額を確認しておくのを忘れずに確認することが重要です。
インプラント治療が高い理由
インプラント治療には何十万円もかかると知り、驚かれた方も多いかもしれません。
インプラント治療が高いのには、以下のような理由があります。
【治療が高い主な理由】
- 保険が適用されない自由診療であり、全額自己負担となるため
- インプラント自体の材料が高額であるため
- さまざまな設備を用意しなければならないため
- 衛生環境の整備が必要となるため
- 長期に渡って治療を行うことになるため
- 高度な技術に対応できる医師が必要となるため
虫歯や歯周病などを原因とするインプラント治療には保険が適用されないことから、全額自己負担です。
1~3割負担で受けられる一般的な歯科治療と比べて治療費が高額になります。
また、高品質の材料を使うこともあり、インプラント自体が高額であることやさまざまな施設・衛生環境の整備が必要なことも治療費が高額になる理由です。
確実な治療を行っていくためには、医師の技術や経験も必須と言えます。
医師を確保するための費用が、治療費を高額にする要因です。
インプラント治療の費用を抑えるには?
インプラント治療は高額であるため、悩んでいる方もいるでしょう。
そういった方は、抑える方法として医療費控除の申請やデンタルローンの活用を検討することをお勧めします。
医療費控除を申請する
1年間に支払った医療費が一定額を超える場合、医療費控除の対象となります。
医療費控除とは、その年の1月から12月までに支払った医療費の額が10万円(※)を超えた場合、税金の一部が還付される制度です。
(※その年の総所得金額等が200万円未満の人は総所得金額等の5%の金額)
金額に応じて所得税が軽減される形となります。
インプラントの治療費自体が安くなるわけではないのですが税負担が軽減されるため、金銭面での負担を軽減する効果が期待できます。
しかし、控除を受けるためには確定申告が必要です。
対象となる医療費は本人のものだけではなく、生計を共にしている家族の分を含めることが可能です。
治療のためにタクシー以外の公共交通機関を利用した場合、この交通費も対象となります。
デンタルローンを活用する
デンタルローンとは、歯科医院で治療を受ける目的で利用可能なローンのことをいいます。
一般的なローンと比べて金利が比較的低く設定されているのが特徴です。
一括で治療費を用意できなくても、デンタルローンを活用することにより1ヶ月あたりの費用負担を抑えられるでしょう。
しかし、利用するためには審査に通らなければならないこと、すべての歯科医院でデンタルローンを取り扱っているわけではないことを理解しておく必要があります。
インプラント治療に保険が適用されるケースもある
基本的にインプラント治療は自由診療の扱いとなり、保険が適用されません。
ですが、以下の条件を満たしている場合は保険を適用させることが可能です。
【保険適用の条件】
- 腫瘍や顎骨骨髄炎といった病気・事故による外傷により顎の骨を1/3以上を失った
- 骨の移植により顎の骨を再建している
- 顎の骨が生まれつき3分の1以上連続して欠損している、または形成不全がある
ここからもわかる通り、保険が適用されるケースは非常に限定的です。
インプラントに保険が適用されない理由には、部分入れ歯やブリッジなどその他の保険が適用される選択肢があることが関係しています。
インプラントはそれよりも上の治療を目的とする美容目的と判断されるため、保険が適用されません。
しかし、上記の保険適用条件に該当する場合は口腔機能の回復を目的として医療的に必要な治療と判断されることから保険が適用されるようになります。
あまりにも安いインプラント治療に注意
他の歯科医院と比較してあまりにもインプラントの治療費が安い歯科医院は、以下のような理由が考えられることから避けることが推奨されます。
【安いインプラント治療に潜むリスク】
- 使用しているインプラントの質が良くない
- 担当する医師の経験が十分ではない
- 適切なメンテナンスが受けられない
- 追加費用がかかることがある
- 保証が用意されていない
治療費が安くても安全性に問題があったり、保証が用意されていなかったりすると大変です。
外科手術を伴う治療ということもあり、安さよりも安全性や信頼性を重視しましょう。
さまざま理由によって値段の違いが発生する
いかがだったでしょうか。
インプラント治療の費用に関するさまざまな理由を解説しました。
紹介したようにさまざまな理由で値段が変わります。
高ければ高いほど良いとはいえませんが、安過ぎる歯科医院はリスクもあるので避けることが望ましいです。
インプラント治療を検討しているのであれば、世航会デンタルオフィスにもご相談ください。
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