医療法人社団世航会
【習慣・食生活別】虫歯の予防方法 | 歯医者さんのお役立ちコラム
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【習慣・食生活別】虫歯の予防方法

「虫歯を予防する方法は?」
「虫歯を早期発見する方法や虫歯治療の費用が知りたい」
「そもそも虫歯ってどうしてなるの?」
ビジネスマンであれば見た目の清潔さは非常に重要。
くわえて、歯は健康寿命を支えているともいわれており、自己投資としてはコスパが高いともいえるでしょう。
そこで本記事では、虫歯に関する冒頭の疑問について詳しく解説していきます。
虫歯や歯の痛み、歯ぐきの腫れを治したいと思っている方は、ぜひ最後までご覧ください。

そもそも虫歯ってどうしてなるの?

虫歯は、口内に常在する細菌が食べ物から来る砂糖を酸に変えるプロセスから生じます。
この酸が歯の硬いエナメル質を解して小さな穴を作り始めるわけです。
穴が深くなるにつれて、より柔らかい象牙質へと侵食が進み、最終的には痛みを伴う歯髄の炎症や感染症を引き起こすリスクが高まります。
そのため、歯を健康に保つためには、定期的な歯磨きと適切な食生活が非常に重要です。

 

関連記事:虫歯の初期症状と症状が現れたときの適切な対処法について

虫歯に罹患している人の数

次に、虫歯に罹患している人の数を年代別に見ていきましょう。

  • 5歳〜9歳(乳歯):4割以上
  • 5歳〜14歳(乳歯・永久歯混合):4割〜7割
  • 5歳〜9歳(永久歯):1割
  • 20歳以上(永久歯):9割以上

子供の罹患率、とくに永久歯の罹患率は低いものの、成人のほとんどが軽度以上の虫歯を患っています。

虫歯を予防する方法

ここからはいよいよ、虫歯を予防する方法を解説していきます。
ここでは網羅的に、以下の5つを紹介します。

  • 口腔ケア、正しい歯磨き
  • 食生活
  • 十分な睡眠
  • ストレスをためない
  • メンテナンス

それぞれ見ていきましょう。

口腔ケア、正しい歯磨き

正しい歯磨きは、虫歯を予防する基本的な口腔ケアです。
歯ブラシを歯肉に当て、小刻みな動きでプラークを除去しましょう。
また、フッ素入り歯磨き粉を使用し、1日2回、食後に丁寧に磨くことが推奨されています。
定期的な歯磨きは、歯と歯肉を健康に保ち、虫歯のリスクを大幅に減少させる効果をもたらします。
歯磨きにくわえて、フロッシングも行うと良いでしょう。
口腔内を乾燥させないように意識することも重要です。

 

関連記事:歯磨きしているのに虫歯になるのはなぜ?対策方法も紹介

食生活

虫歯は食生活でも予防できます。
「お菓子ばかり食べていると虫歯になる」という話を、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
そこで、虫歯の原因となる食品の例、なりにくい食品の例を一覧で確認しましょう。

虫歯の原因となる食品

虫歯の原因となる食品は以下の通りです。

  • 歯にくっつきやすいもの:キャラメル、チューイングキャンディ、ドライフルーツなど
  • 糖分多く含むもの:チョコレート、クッキー、ジュースなど
  • 長時間口内に残るもの:ガム、キャンディなど
  • 極度に硬いもの:スルメ、煎餅など
  • 酸性のもの:レモン、オレンジなど

虫歯になりにくい食品

逆に、虫歯になりにくい食品の例は以下の通りです。

  • 歯にくっつきにくいもの:煎餅、ナッツなど
  • 糖分をあまり含まないもの:砂糖不使用のお菓子、青魚、チーズなど
  • 長時間口内に残らないもの:ヨーグルト、ゼリーなど
  • 食物繊維が多いもの:根菜、豆類、海藻など

十分な睡眠

十分な睡眠は免疫システムを強化し、口内環境を整えることで虫歯予防に役立ちます。
逆に睡眠不足は唾液の分泌量を減少させ、細菌の増殖を抑制する唾液の自浄作用が低下するので注意しましょう。
また、質の良い睡眠はストレスを軽減し、ストレスによる過度な食事や間食、とくに糖分の多い食品の摂取を防ぎます。
そのため、規則正しい生活とともに適量の睡眠を確保することで、虫歯予防に間接的ながらも重要な効果をもたらします。

ストレスをためない

ストレスをためないことは、虫歯予防にとっても非常に有効な手段です。
ストレスが原因で唾液の分泌が減少すると、口内環境が乾燥し、細菌が繁殖しやすくなってしまいます。
この状態が続くと、虫歯や口内炎などのリスクが増加します。
くわえて、高いストレスレベルは食生活の乱れを引き起こし、甘い飲食物への過剰摂取につながるリスクも。
日々の適度なリラックスや趣味の時間を持つことで、ストレスを軽減し、健康な口内環境を保つことに役立てましょう。

メンテナンス

もちろん、クリニックでの定期的なメンテナンスも虫歯予防に非常に大切です。
プロの歯科衛生士によるクリーニングは、自分では届きにくい部分のプラークや歯石を徹底的に取り除きます。
これにより虫歯の発生や歯肉炎のリスクが低減され、初期の虫歯を早期に発見することも可能です。
また、歯科医師からの個別のアドバイスやフッ素塗布など、家庭でのケアだけでは得られない予防処置が受けられます。
定期的な歯科診察は、口腔内の健康を長期間維持するうえで欠かせない要素です。

 

関連記事:歯医者の定期検診に通う頻度は?メリットと費用を知ろう

虫歯を早期発見する方法

虫歯の早期発見は、鏡を使って定期的に自分の歯をチェックすることから始めましょう。
白っぽい斑点や黒ずんだ箇所が見えたら、それが虫歯の初期兆候である可能性があります。
デンタルフロスを使用することも効果的です。
フロス使用後に痛みや出血があれば、問題があるサインかもしれません。
しかし、一番確実なのは定期的に歯科クリニックを訪れ、専門家による検査を受けることです。

 

関連記事:虫歯を自分で確かめる方法は?歯医者を受診すべき理由についても

虫歯治療の費用

虫歯の治療にかかる費用は、ステージによって異なります。
また、保険適用有無によっても異なりますが、ここでは表として一覧で見ていきましょう。

進行度 概要 費用(保険適用) 費用(自費診療)
CO 要観察歯(虫歯が歯のエナメル質をわずかに溶かしている段階)
C1 エナメル質の虫歯:軽度(虫歯菌がエナメル質内部にのみ影響) 約1,500〜3,000円 -(基本的に保険適用)
C2 象牙質の虫歯:中度(エナメル質を超えて象牙質に影響) 約2,000〜10,000円 約30,000〜60,000円
C3 神経まで侵された虫歯:重度(菌が神経がある部分まで到達した状態) 約3,000〜20,000円 約10,000〜15万円
C4 歯冠が崩壊した虫歯(神経などを含む歯髄が完全に破壊されている最終段階) 約1000〜3000円 -(基本的に保険適用)

関連記事:虫歯のステージとは?治療の選択肢についても解説

虫歯の主な予防方法は5つ

虫歯予防のためには、正しい歯磨きと口腔ケアが基本で、とくに食後の歯磨きは大切です。
バランスの良い食生活を心掛け、糖分の摂取は控えめにしましょう。
十分な睡眠とストレス管理も虫歯リスクを低下させる重要な要素です。
くわえて、定期的な歯科クリニックでのメンテナンスを受けることで、未然に問題を防ぎましょう。

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